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―明穂輸送株式会社 様―

明穂輸送株式会社 様[アルミ建材輸送] ―ドラレコ一体型デジタコ導入による映像の活用・教育での事故削減事例―

▲ブルーに白いライン、さわやかなデザインのトラックが並ぶ

富山県射水市に本社を置き、アルミ建材をを中心に輸送する明穂輸送株式会社。
2016年1月「DTG1」から「DTG7」へのリプレイスを実施した。新しくドラレコ機能が加わったことにより、ドライバーの安全・安心への意識が向上した企業である。

「ドライバーが自発的に安全運転を競っている企業がある」と耳にした。地場配送から関東や九州への長距離輸送まで、アルミ建材を中心とした物流を担う明穂輸送株式会社である。積荷の形状は不規則で、荷崩れを起こさないよう、荷積みの段階から非常に気を遣う。それを任されたベテランドライバー達自らが安全運転を競い合う背景とは何か、DTG7をどのように使っているのだろうか、その企業体質や安全教育とは特別なものなのだろうか。非常に興味を覚え、今回の訪問に至った。

安全・安心は、DTC7と共に

「何よりもドライバーの安全への意識が変わった。それが一番の導入効果ですね」

同社の車両保有台数は約110台。約10年前から矢崎製のデジタコ「DTG1」を導入していたが、全国で大きな事故が発生しているニュースをきっかけに、ドラレコ一体型に入れ替えることを決断した。まずは長距離用の大型車に導入、他の車輌も順次「DTG7」にリプレイスを行っている。
「導入後は非常に事故が減った。デジタコにドライブレコーダーがついたことによってドライバーの安全への意識が変わったことが何よりも一番の導入効果と考えています。」と同社の窪田常務取締役は語る。また営業事業統括部の橋本次長は「ヒヤリハットの動画を利用して、具体的な教育を行うことが可能になりました。」映像を活用することで安全教育の幅が広がったという。

▲DTG7本体とカメラ

「ドライバーには1人1人に何度も繰り返し話しかける。それが安全運転につながっているのではないでしょうか」

DTG7にはデジタコ、ドラレコの他、多岐にわたる機能が搭載されている。車線や車間距離などを検知し、危険運転時に警告を出す仕組みなども装備されており、安全運転を多方向からサポートしている。
同社では一度に機能を開放せずに「管理者が1つずつ理解した上で進めたい」と、徐々に機能を使っていくことを選んだ。もちろんいつでも利用開始できるよう、基本設定は完了している。

▲SDカードをカードリーダーに差し込むだけで日報が出力される。

「ドライバー1人1人に対して、繰り返し話をして理解しあうことが安全運転につながる。機器導入についても同じ。まずはカメラが増えたので、次の機能は管理者が使いこなせるようになってから。」と橋本氏は語る。
同社のドライバーは約100名、管理者が6名。月1回の事故防止会議に加え、年1回警察やトラックディーラーを交えた安全運転講習会を開催している。また万が一の事故時にはドライバーを含めた社内全員で情報共有し、無事故を目指している。

「正直デジタコは嫌い。でも、今後の自分の運転を見直すバロメーターとして、必要で大切なことだと思っています」

「映像を残すことで、いざという時に自分を守ってくれる」
「燃費は自分との戦い」
「高速/下道の切り替えやETCの反映が非常に楽」
「安全運転の点数が出るので分かりやすい」

こういった肯定的な言葉が口々にドライバーの方から聞かれるとは思っていなかった。同社では特に報奨制度は設けていないにもかかわらず、ドライバー自身が同僚とDTG7の安全運転点数を比較し、競うようになっている。

「きめ細やかに対応してもらえるので、導入時の不安や負荷は全くありませんでした」

一般的に高機能な機器を導入した場合、管理者もドライバーも慣れるまでの間、負担を感じることが多い。「我々は専門家ではないので不安がある。色々な業者さんが来る中で矢崎さんは何かあればすぐ来てくれる。分からないことがあってもきめ細かく対応してもらえる。安心だからまた矢崎さんに決めた。」新しい機種もまた矢崎エナジーシステムを選んだ理由はアフターフォローだという。

機能導入についても同社の「無理をせず自社のペースで慌てずに1歩1歩」という考え方を尊重し、矢崎エナジーシステム側も次のステップアップを準備しながらそっと寄り添うスタンスをとっている。その経営者や管理者のゆとりある試みが、ドライバーにも自然に伝わっているように思える。そしてそのスタイルが無意識のうちに「ゆとりある運転をしよう」という自己研鑽につながっているのであろう。DTG7を介して、経営者、管理者、ドライバー、そして矢崎エナジーシステムが一丸となり、安全運転・無事故に向かって歩き続けている。

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